2012年01月16日

赤塚さんと三人の後輩

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お、画像のサムネイルが正しく表示されない。
でもクリックしたら見られるので気にしないでおこう。

 ※ ※ ※

08年春にNHKで放送された「ハイビジョン特集 赤塚不二夫なのだ!」が17日に再放送されます。

僕はこの番組内の企画の一つで、赤塚さん行きつけの居酒屋で、みうらじゅんさん、しりあがり寿さんと居酒屋トークをしています。
といっても、さすが天下のNHK(あ、なぎら健壱の『悲惨な戦い』の歌詞みたいw)。
居酒屋なのに、お酒を飲みながらの収録はNGということで、それはナシ。
もともと飲めない僕には関係ない話ですが、昼から飲む気満々だった二人は大層ガッカリしてましたw。

でもお酒がなくても内容は面白いです。
僕らを撮ったのが「プロジェクトX」の名カメラマンだということで、NHKの本気度も判ります。
画面に映ってはいませんが、居酒屋さんの床にはレールまで引かれちゃってます。
そして、僕らのしょーもない話を、移動しながら撮ってたりするのです。

というわけで、赤塚不二夫ファンの方はもちろん、
ハイビジョンだということで、顔にドーランをべったべたに塗られた三人のおっさんを観たいひともぜひどうぞ。

NHKBSプレミアム

1月17日(火)午前九時半〜十一時半

1月18日(17日深夜)午前一時〜午前三時



あれから四年……。本放送のときは赤塚さんもまだ存命だった。

我が家ではBSアンテナを設置しておらず、オンエアでは観られなかった。

そして僕は、ダイエット前で今より11kg太っていた……(笑)。

★本日の画像
僕が昔描いたネタを使って遊んだりしました(酒もないのにw)
posted by kikuni at 12:06 | 日記

2012年01月12日

正月ラン2012

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正月の二日には、由香ちゃんのお婆ちゃん家で、ミイラ騒動に巻き込まれていたが、大晦日から二日までは、由香ちゃんの実家にいた。

東京マラソンに向けて体重調節をしていたので、おせちもほどほど。雑煮のモチも一日一個に限定して。

ツレの実家における婿ほど、薄い存在はない。
ただでさえ薄い上に、酒が一滴も飲めない僕は、義父の相手にもなれないし、ゴルフ番組を観ても「石川遼はすごいですねえ」ぐらいしか感想が云えない。

というわけで、お茶の間から失礼して走りに行く。

由香ちゃんの実家は多摩川の近くにあるので、多摩川沿いを走るのである。

正月から走れば、マラソンの神様が見てくれているかもしれないしね(だから何? ではあるが)。

そうやって、ここ数年多摩川沿いを走っているのであるが、
どうせなら全部を攻略したいと、上流から毎年少しずつ河口に向かって刻んでいるのである。

去年は川崎がゴールだったので、
http://inufun.sblo.jp/archives/20110120-1.html
さらにその前年。
http://inufun.sblo.jp/archives/20100115-1.html

今年はその続きとなる。

由香ちゃんの実家の最寄り駅から電車で川崎へ。
川崎大師への乗換駅なので大変な人混みだ。

その群れを縫うように避けつつ、通りを走る。
東に向かうとやがて多摩川。
橋を越えて東京側に渡り、足を南に向ける。

さてようやくスタートだ。
ここからは人や自動車を気にせずゆっくり走れる。

適度に晴れてそこそこ雲が横たわってて、走るには実にいい天気だ。

ランナーが多いのも多摩川ならでは。

僕のような個人ランナーもいれば、同好会的な団体もいる。

やがて、大会のスタッフのような人がいるなと思うと、ちびっ子の集団が走って来た。
身体の大きさとゼッケンの色から判断すると「ちびっこの部」「十歳までの部」「それ以上の部」てな感じか。
と思ったら「ちびっこの部(と勝手に僕が名付けた)」の最後のランナーが見えてきた。
だが、この最後のランナー、どう考えてもまだ走れる年齢に達していない。
だって完全に赤ちゃんなんだもの。

きっと出場資格は「五歳以下」とかになっているのだろう。
だから親にその意思があれば、赤ちゃんだって出場できるのだ。
主催者が「そんなヤツおらんやろ〜」と油断した、その盲点をついて。

だがしかし、赤ちゃんに走れるはずはない。
ゼッケンこそ着けているが、その足は地を離れている。
そう、母親に抱かれているのだ。

つまり走っているのは母親だ。赤ちゃんを抱いたまま。
赤ちゃんはゼッケンを着け、曲がりなりにもランナーっぽい出で立ちだが、母親はグレーの厚手のコート姿だ。
そして肘には荷物もぶら下げている。

というところから推察する限り、この母親は本当に赤ちゃんを走らせる気でいたのだ。
でもスタートしてすぐに無理だと判断した。
でもって、せっかくだからと抱いて走り出した。
多分その推理で間違いないと思う。

スパルタなんだか優しいんだか判らない母である。
まあそれより何より、あの母のゴールは何キロ先にあるのだろう。
それが気になってしかたなかった。

と思う間に、多摩川沿いの道はどんどん海に近づく。

羽田空港が見え、河口はもうすぐだと思って一瞬悦んだりもしたのだが、景色が少しおかしい。

誰も走っている者がいない。
どころか、歩いている者もいない。
車もリムジンバスばかり。
右に広がる空き地は、さっきからずっと立ち入り禁止区域。

つまりここは、普通の街ではない?
と思った途端に、道は地下に向かって下りだした。

頭上は羽田空港だ。しかも飛行機の発着から判断すると滑走路。
つまり僕は飛行場の滑走路を横切っていることになる。

ええと、この先どうなっていたっけ?

考えても判るわけなどない。

羽田空港の中は知っていても、周りに商業地なんてないのだから。

歩行していい道なのかどうかも判らない。
さっきのは歩道だが、ここは車道のフチが盛り上がっているだけか?
的なところも走った。
携帯のGPSを見たらどこに向かっても羽田空港の敷地だった。

こういうところには過激派なんかもいたりするのかしら?
大統領専用機なんか狙ったりする。
そしたら当然警備も厳しいのと違うの?
捕まるの俺?
何もやってないし、何も持ってないけど、正月から縁起悪すぎない?

と、泣きそうになったとき空港ビルの前に出た。

たくさんの人がいた。
これから旅に出る人。
旅先から帰って来た人。
それを迎えに来た人。
働いている人。
ーーーーたちで賑やかだ。

もう大丈夫。
人混みに紛れればもう捕まることはないだろう。

ちょうどいいので、トイレ休憩をすることにした。
空港内のトイレは広くて綺麗でウォシュレットだからね。

空港内のコンビニでドリンクを買ったら、財布の中は760円になった。
それに400円ほどチャージしてあるスイカが今日の全財産だ。
しめて1160円。

正月の、込み合った国際空港にいる人間の中で、間違いなく一番の貧乏人だ。

そういう正月もまたいいだろう。

さて、もう少しだけ走ったら電車に乗って帰ろう。
箱根駅伝で四年連続五区を走る東洋大の柏原を応援するために。

この日のラン、15km。

★本日の画像
1)スタート地点。
2)10年以上前、この川岸の反対側で、映画『害虫』に家族全員(人間二人+犬二匹)でエキストラ出演し、宮アあおいちゃんと一瞬だけ同じ画面に映ったのが自慢。あの頃彼女はまだ少女で、当然結婚なんかしておらず、ましてや離婚をや。
3)わー、モノレールだー! と悦んだのもつかの間。
4)道は川を離れ地下へ……
5)ここまでの数キロ、歩行者とは一人も合わず……
6)涙が出そうになった瞬間。
posted by kikuni at 22:20 | 日記

2012年01月07日

舞い降りたロニー、そしてBIG4

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昨年の後半は「レジェンド・オブ・ロック」の人たちと知り合えたおかげで、愉しいロックライフが過ごせた。
そして今年も、ガンガンにそれは続く。

まず新年一発目は1月9日(月)のコレ。
http://www.legendofrock-show.com/

一番の注目は、Rainbow Knights(第一期Rainbowのトリビュート)で、見事なロニー節を聴かせてくれたディオけんさんが組んだ新バンドの、aDIOs 。

そう、名前からも判るとおり、これはDIOのトリビュートだ。
壮大なRainbowとはまた違った、ロックンロールなテイストも味わえることになるだろう。
あの曲やあの曲、そしてもちろんあの曲だって聴けるかもと、期待は膨らむばかりだ。

注目のギタリストはこの人。
http://www.youtube.com/watch?v=lNBVmz5I9fs&feature=player_embedded

うっひゃーかっちょええー!!
Gentaro Satomuraさんというのか。よし覚えた。

ヴィヴィアンでくるのか、クレイグなのか、それともダグ?
ギター大好き野郎は渋谷に集まれ!!
そして黄泉の国から蘇ったロニーの声に酔うのだ!

もちろん僕も行く!

 ※ ※ ※

メタルファンなら「BIG4」は知っていることと思う。
そう、アガサ・クリスティのミステリのタイトルだね。
って違う違う(いや、それでも正解なのだが、今日のところは横に置いておく)。

正しくはスラッシュメタルの大御所であるMETALLICA、MEGADETH、SLAYER、 ANTHRAXの4バンドを指す言葉である。
その4バンドが「一緒にツアーをする」と発表されたときは、まさかと思ったものだ。
3バンドならともかく、METALLICAとMEGADETHの仲の悪さは有名だったから、メタルファンは誰も信用しなかった。

ところが……である。

本当にツアーが始まっちゃったのである。
「まあそのうちケンカしてお終いさ」なんて思ったものの、どうやら続いているのである。

そうなると今度は俄然気になりだす。
はたしていつ日本に来るのかと。


ところが、これが来ない。
いくら待っても来ない。
待っても待っても来ない。

で、気がついた。

こりゃ来る気がないんだと。

なんでぃ、ラーズのバカヤロー。
ムステインのアホダラー。

と、思っている人も多いだろう。

でもここで耳よりな話がある。


実は、日本でもBIG4のライブがあるのだ。

詳細はここ。
http://hattallica.com/

1月15日(日)下北沢。

もちろん僕も行く!

★本日の画像
ごめんよSLAYER。レコードでは持ってなかったわ。
posted by kikuni at 00:11 | 日記

2012年01月06日

新年ミイラ

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あけましておめでとうございます。
といいつつ、新年に相応しくない話題をする無礼を許していただきたい。

巣鴨に住む由香ちゃんのおばあちゃんの家はとても由緒がある。
と書くと聞こえがいいが、ぶっちゃけて云うと「すんげえ古い」のである。

木造で、大きくて(少し前まで賄い付きの学生下宿をやっていたので部屋数も多い)風雨や太陽や湿気に耐え、ついでに関東大震災にも耐えちゃった家なのである。
なので、柱は斜めになってるし、壁には隙間があるし、窓の開け閉めなんかにも一苦労するし、巡回に来た消防署の人には「薪(たきぎ)のような家だから、火の元には充分に気をつけてくださいね」と、要らんヒトコトをプラスして注意をされるような家だったのである。

その家が、昨年の東日本大震災でやられた。

主要な柱すべてにヒビが入り、住むのに適さなくなってしまったのである。
関東大震災や東京空襲には持ちこたえたけれど、二度目の大震災には敵わなかったのだ。

幸運だったのは地震保険に入っていたこと。
阪神淡路大震災のあと、ちょっと強引なセールスマンに勧められるまま判を押していたことを、家族は誰一人知らなかったという。

残念ながらそれだけでは建て替え費用には足りなかった。
だがもう一つ幸運はだったのは、孫の一人(由香ちゃんの従兄弟ね)が大工さんで、自分の儲けゼロで工事をやってくれたのである。

ということで、おばあちゃんは95歳にして、新築同然にリフォームされた家に住むことになった。

工事も順調に進んだ。
工賃を安くあげるために、プロは最低限の人数しか雇わず、できるところはこの家に同居している孫が手伝って。



そして……予想外の展開を見ることになった。
なんと床下から、猫のミイラが出てきたのである。

古い家だから、動物の死体が一つや二つ発見されたからといって驚くには値しない。

だが、ミイラとなると話は別だ。

この湿気の多い日本において、それは本当に奇蹟だといえる。

気温や湿度やあらゆる条件がベストの状態で組み合わされなければならないのは当然だが、
さらに今回、猫が乗っていたのは、未使用の炭の上だったというのである。

ミイラ発見の報はもちろん聞いていた。
だが舐めていた。
この目で見るまで、そこまで完成度が高いものだとは思いもしなかった。
他の親戚たちもその気持ちは同じだっただろう。
だから、軽い気持ちで「見せてよ」となったのだ。
「見よう見よう」となったのだ。

衝撃だった。

この完成度を独り占めするのは勿体ないと思い、すぐにTwitterで公開した。

反響は大きかったが、半分の人は、作り物か何かだと思ったようだった。
いや、僕だって多分そうだ。ネットで見たらきっとそう思ったことだろう。

だから残りの半分は「いや、本物ですよ」との返事を見てから、あらためて驚いてくれた。


この家に住む由香ちゃんの叔母さんが説明する。
「なんか、詳しい人に訊いたら、このままだと湿気でダメになりますよ、って云われたの」
「え、こんなにカリカリなのに?」思わず問う。
「でもねえ、発掘したときに比べたら、明らかにちょっとしんなりしてきちゃってるみたい」
「ええええええっ!?」

そのこともツイートしたら、いろいろなアドバイスをもらった。

「ここで乾燥剤が買えますよ」
「関西でツタンカーメン展ありますよ」
「今からTBSで古代秘宝の発掘SPありますよ」

最初のはともかく、いや僕はミイラマニアじゃないから。

★本日の画像
1)一晩で4000ビューされた画像。持っているのは従兄弟(大工のゲンさん)。
2)スカイプで鹿児島の親戚にも見せてあげる。
  電話でミイラも見られる。なんて便利な世の中。
posted by kikuni at 00:18 | 日記

2011年12月31日

2011

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今までに経験したことのない一年だった。

そのために僕の生活も少し変わった。

たとえば、東松島市での震災ボランティア。

そんなことをするなんて思いもしなかった。
阪神淡路では動かなかった。だから今度もそうなるはずだった。
だけど……
あのときと今では、近くにいる友人が違っていた。

彼らに引っ張られるままに、宮城に行くことにり、
今ではそれが生活のサイクルに組み込まれてしまったのである。

これはまだ来年も続くことになるだろう。
報道されることは少なくなってしまったけれど、被災地ではまだまだ何も終わっていないのだ。

東松島に行くのは「知ってしまった落ちつきのなさ故」だけではない。
もうあそこは見知らぬ土地ではないのだ。
今ではたくさん「いる」。
知り合いになった地元の人も、
あちこちから集まってくるたくさんの仲間も。

 ※ ※ ※

今年五回目の応募で、ようやく「東京マラソン」に当選。
2月には、目出たく走ることができた(自己記録をちょっぴり更新)。

それに合わせてtwitterを始めることになった。
僕のエッセイ『東京マラソンを走りたい』を宣伝するためにやってください、と担当編集に云われて。

それを使った宣伝効果がどうだったかは判らない。
でも確実に判ったことが一つある。

それは「色々な人と知り合いになれた」ということ。
そして「昔の知り合いにも再会できた」ということ。

はたして今年、いったい何人と「いやあ久しぶりだねえ。元気だった?」という挨拶を交わしたことか。
ゴメンよ、twitter。
最初は「ケッ!」とか思ってて。

 ※ ※ ※

その「東京マラソン」。
来年の2月に第六回大会があるのだが、有料会員になったら、競争率がググンと下がって、由香ちゃんとともに当選してしまった。
僕は二回連続出場だ。だからいつまでも走る歓びを味わうだけではいけない。
次は大幅な記録更新を狙おう。
三回連続当選は絶対にないと思うから。

 ※ ※ ※

ボランティアに行けた理由の一つに、今年の後半は漫画の連載がなかった、というのもある。
だがいつまでも机の前を離れているわけにはいかない。
漫画で食べていかなければならない身の上だし、黒犬かの子の腫瘍摘出手術にも大変な治療費がかかってしまったからね。
というわけで、来年は久しぶりの週刊連載が決まっている。
春頃スタートとなる予定なので、今しばらく待っていてほしい。

 ※ ※ ※

そんなこんなで、各方面たくさんの方にお世話になりました。
来年もまたよろしくお願いします。

★本日の画像
 昨日届いた、みうらさん監修のカレンダー。
 自分でコラージュして愉しむというもの。
 さて僕は何を貼ろうかしらw。
posted by kikuni at 14:24 | 日記

2011年12月24日

目黒川フォークジャンボリー

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16日は LIVE STATIONにて「目黒川フォークジャンボリー」というフォークイベントがあった。
これは今年でオープン25周年の同ライブハウスを祝うイベントの一つとして催されたもので、LIVE STATION店長の松谷さんと、ジャパメタ・インディーズシーンでその名を知られたウリ川本さん(元マンドレイクルート店長、現アニめぐろ主催)の茶(酒)飲み話から始まった企画であるらしい。

その記念すべきイベントで、僕も一曲歌うことになったのだが、そのきっかけは今年の七月、松谷さんに「僕はメタルですが、高校時代はフォークでした。特に拓郎ね」と何気に話したこと。
そんな酒の席でのセリフを覚えていてくれただけでなく、こうして誘ってくれた松谷さんには本当に感謝だ。

そして思う、
人生何がどうなるか判らないのだから、好きなものは好きと口に出しておくべきであると。

「最近はKARAが好きである。特にニコルちゃんね」

うん。
きっとどこかで何かの歯車が動いたことだろう。

 ※ ※ ※

一番手はユーミンユニットだった。

Vo:山本梨沙 (a pure song of Acoustic heart)
Gt:大和田亮
Ba:yas (マオロスF)
Dr:大辻 尚
Pf:北村真奈美 (Mel's club)
Key:大仲秀壱 (ex.trauma / a pure song of Acoustic heart)
  (※ LIVE STATIONのサイトからコピペ)

何を隠そうユーミンは多摩美の先輩である(僕の入学と入れ違いに卒業してしまったので、姿を見たことはないが、八王子にあった彼女の実家「荒井呉服店」は生活圏内にあったので、何度も前を通ったことがある)。

そのユーミンのヒットソングを伸びやかな声で歌うのは山本梨沙さん。

彼女の歌い方のどこにもユーミンはいなかった。
ものまね大会じゃないんだから、それでも全然良かったんだけど、MCのときにその理由が判った。

「実はわたし、ユーミンを知りませーん(笑)」

大笑いの会場。
「それはメンバーの中で自分だけが若いというアピールか?」と女性メンバーがつっこんでさらに爆笑。
この手のイベントで一番NGな発言(笑)であったにも関わらず、空気が暖かいままだったのは、彼女のほんわかした空気によるものだろう。

爽やかに始まり爽やかに終わったユーミンユニットに続いて登場したのはアリスユニット。

Vo:ANTON (AXBITES)
 NOISY (DUSTAR-3 / 処刑羅威堕亞)
 KOZO (処刑羅威堕亞)
Gt:渡辺"NABE"恭章(AXBITES)
Ba:松井"TSUI"亮介 (AXBITES)
Dr:マウント藤野 (VIGILANTE)
Key:佐々木健太

バンドを従えて、前列にボーカルが三人並ぶ。
ものまねじゃないユーミンと違って、こちらは衣装やルックスも完全ものまねだ。ものまねグランプリだ。

右に立つのは谷村新司。
この人のまねに不可欠な鼻テープはもちろ装着済みである。

真ん中は堀内孝雄。
こっちはテープの代わりに洗濯バサミを目尻にぶらさげ、ベーヤンの目を作り上げている。

そして左側。
そうなるとこちらは当然、矢沢透……
ではなくて、
なぜかまたまた谷村新司。

まさかの二人谷村。
もう、ものまねからも逸脱している。

そして演奏もだ。
最初こそコピーなのだが、どの曲も終盤になるとメタメタしい展開に変化していく。
頭を振りながらシャウトする谷村新司と堀内孝雄と谷村新司。

「何? この人たち」と笑いながら由香ちゃんが僕に訊く。
僕だって知らない。
でもきっといつもはメタル系の音楽をやっているのだろう。俄然聴いてみたくなった。

盛り上げるだけ盛り上げて終わるアリスユニット。
アンコールの手拍子の中「いえ、自分たちの役割りは判っていますから!!」と颯爽とステージを去っていった。

三番目はウリ川本率いる井上陽水ユニット

Vo:Uli川本(N.V.C.C代表 / アニめぐろ主宰)
Gt:魔法少女ツバサ
AGt:ホクシー高橋
Ba:内田雄一郎 (筋肉少女帯 / NESS 他)
Dr:河塚篤史 (元陰陽座、サポートドラマー)
Key:軍曹 (REAL ESCAPE / アニめぐろ)

センターに立つアフロヅラ川本さんの顔に違和感があるなと思ったら、トレードマークの髭がなかった。
確かリハのときにはあったはず。
なるほど、それぐらいこのステージに気合いを込めているということだ。

でもそれとは裏腹な「頼りなげな所作」がこの人の持ち味だ。

筋肉少女帯のベース内田君と元陰陽座のドラム河塚君の強力なリズム隊をものともせずに(それらが一切聴こえていないかのごとく)飄々と歌う川本さん。
マイクとはあさっての方を向いて歌ったりもするものだからボーカルが聴こえず、演奏中心配になった内田君にのぞき込まれたりする川本さん。
最前列の女性から「譜面台のせいで、河塚さんの顔が全然見えなーい」と抗議を受け、それに対応しているうちに、MCでしゃべりたかった陽水の蘊蓄ネタを全部すっとばしてしまった川本さん。

もう可愛いものである。

昔はあの人の店で散財させられ、恨んだりしたこともあったけれど、全部許せるほどに。


楽屋で内田君に感想を云ってホールに戻ったらとんでもない人混みになっていた。
どうやら松谷さんがチケットをさばきまくったらしい。
さすが店長。ライブハウスのルールはしっかり自分にも適用しているのだ。

Vo&AGt:松谷ひろよし (ライブステーション店長)
Gt:平島"Pinchang"淳二 (藤岡リラBAND / a pure song of Acoustic heart Producer)
Ba:BBQ和佐田 (爆風スランプ / XYZ→A)
Dr:鶴丸 (維新)
Key:遠藤均 (ex.BLINDMAN)
Pf:HIROKO (マオロスF / ex.異星人解体)
Sax:UGAMARI


「31年ぶりに人前で歌います」
感慨深そうに云って歌い出す松谷さん。

もうね、拓郎好きであることはすぐに判る。
歌い方が拓郎だから。
これはものまねとかそういう話ではなくて、拓郎の歌は拓郎のように歌わないと成立しないような作りになっているのだ。
声もいい感じにかすれている。これももちろん拓郎を歌うときには必須の仕様。
僕も今日はそういう声になっていたいと、昨日のひとりカラオケではハイトーン系のメタルをがなったりしたのだが、たった一晩では思うようにならず、ちょっぴり残念だ。

三曲ほど聴いたところで楽屋に行き、ステージ袖からステージを眺める。
ここなら大声で合唱しても恥ずかしくないからね。

Saxがいると音がぶ厚くなっていいなあ、とか、

ベースの和佐田さんと話ができ、これでXYZ→Aのメンバー四人のうち三人と知り合いになれたなあ、とか、
拓郎は日本人の心の故郷やなあ、とか、
この曲を聴いてた頃は、あんな夢を持っていたなあ、とか、
真似してジーパン買ったなあ、とか、

一人で想いにひたっているうちに、大喝采でステージは終了となった。
うう良かった。大感動だ。
それを証明するかのごとく、松谷さんの顔もやりきった感で満たされていた。

客席からのアンコールの手拍子でメンバーはステージに戻り、
松谷さんの呼び込みで、今日のボーカリスト全員もステージに上がり、最後に僕の名も呼ばれた。

ステージの中央にむかうときに考えていたのは、
拓郎節では松谷さんに敵わない。あえて僕は普通に歌おう、ということだった。

曲は「三軒目の店ごと」。
酒の飲めない僕が酒飲みソングをふられたわけだ。

リハの時とはまったく違った音響の良さにうっとり歌っていたら、一カ所歌詞が飛んでしまったが、そこはそれ。
愉しかったのだから良しとしよう。

以上で、この日のステージはすべて終了となった。
一人一人のお客さんの感想は聞いていないけれど、由香ちゃんの顔を見ればこの日のイベントが大成功だったのはよく判った。

だが僕個人のイベントはまだ終わらない。
楽屋でみんなとわいわいやっていたら「キクニさん」と声をかけられた。
振り向く。
「あ、君は……」
名乗ってもらわなくてもすぐ判った。AURAのドラム、コレッズ君だ。
「松谷さんに誘われたんで、イベントの内容も知らずに来たら、キクニさんが出て来たのでビックリしました」と彼。

もちろんこっちだってビックリだ。
僕の所属するバンド大島渚と、彼のAURAはイカ天仲間(いわゆる同期の桜というヤツね)。当時はイベントなどで顔を合わせることも多かったのだが、この日は二十年ぶりぐらいの再会だったのだ。

「あ、内田さんの髪型が変わっている」
「あ、君の髪も紫じゃない」
どうやら彼らも久しぶりの顔合わせだったみたいだ。
「一緒に沖縄に行きましたね」
「聖飢魔Uと三組でね」
ううむ、聖飢魔Uと筋肉少女帯とAURA。なんとまあ夏や海や空が似合わない組み合わせであることよ(笑)。

そんなこんなの予想外もありつつの愉しい夜だった。

音楽をはさめばすぐに誰とでも仲良くなれる。初めての人ともお久しぶりの人とも。
特にフォークは、ギターが一本あればすぐに歌える魔法の音楽だから。

この夜に出会ったすべての方、そしてもちろん松谷さん、どうもありがとう。

★本日の画像
1)右に谷村新司コンビがw
2)内田君とコレッズと
posted by kikuni at 13:37 | 日記

2011年12月16日

メタル着てても心は……

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本日16日(金)、目黒のライブステーションにゲスト出演します。
「目黒川フォークジャンボリー」というフォークのイベントで一曲歌うことになりました。

「THE LIVE STATION」
http://www.livestation.co.jp/live-st/main_flame.html

フォーク好きな方、ぜひどうぞ。

   ※  ※  ※

今でこそ「メタル」のイメージが定着している僕であるが、高校時代はフォークどっぷりであった。

QUEENやKISSを聴いている友人の横で、ひたすら拓郎や陽水、泉谷なんかをコピーする日々。
とある放課後の教室。誰かが置いて行ったギターでアルペジオなんぞを爪弾いていたら、ちょっと可愛い三野田さんが現れ「あれ、キクニ君てギター弾けるんだ?」と隣の椅子に座って、静かに聴いてくれた。
なんて甘酸っぱい思い出なんかもある。

その気持ちを思い出すためにフォーク心を取り戻すために、
昨日の夜は一人でカラオケに行ってきた。
そう、単刀直入に言えば「課題曲の練習」だ。


「一人で二時間。ええとじゃ、DAMで……」

何だろう、この気恥ずかしさは……。

一人でバイキングに行くのも焼肉を食べに行くのも平気だが、
一人のカラオケだけはどうにもたまらない。

逃げるように部屋に入り、課題曲を入れる。

歌う。

もう一回入れる。

歌う。

出来には少しも満足できないが、もう飽きた。

これ以上練習したら、本番で新鮮さがでない恐れがある。

というわけで、HELLOWEENを入れる。
これまでにチャレンジしたことのない曲を試すために。
YNGWIEを入れてみる。
DOKKENも歌ってみる。

かくして二時間。

よし、大丈夫。

新しいレパートリーが何曲かモノにできた。
これで、いつメタルカラオケに誘われても大丈夫だ。


ええと……、
課題曲……。

大丈夫、今日のリハがある。

★本日の画像
みうらじゅん原作、キクニ作画の『色即ぜねれいしょん』(台湾版)の一場面。
フォーク野郎の誰しもがやった「一人レコーディング」風景。
途中でおかんに呼ばれて、無駄なやり直しとなるのがお約束。
posted by kikuni at 12:22 | 日記

2011年12月13日

うどん県は和三盆県でもある

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先月、麻耶雄嵩さんの相方Tさんが遊びにきた。
そのとき「お土産」と渡してくれたのは、ご覧のような紙製のドクロの箱だった。

「何だろう」と思って開けると、和紙に包まれた1センチほどの何かがいっぱい。

それを開くと、小さなドクロが出てきた。

実はこれ、讃岐和三盆。
そう、高級砂糖なのである。

ただでさえ高価なその和三盆に、職人さんが一つ一つドクロの細工を加えているのだ。

Tさんによると、これは人気の商品で手に入れるのが困難なものらしい。

讃岐和三盆というぐらいだから、売っているのは香川県高松のお店。
それを持って来てくれたのは京都の友人。
ちょうど上京のときに、限定で東京で売られるという情報を見つけたらしい。

つまりこの品は……

京都の人が東京に住む香川出身者のために、香川の名物を東京で買ってくれたものーー
である。

「丸亀町おみやげものプロジェクト委員会」
http://www.sottoprodotto.com/project/

★本日の画像
 3)この細工の細かさ(左は僕の指)。
   食べるのが勿体ないほど。
   食べたけどね。
posted by kikuni at 04:59 | 日記

2011年12月09日

犬連れボラ(その3)

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遅くなりましたが、12月3日仙台国際センターに来てくださった方、どうもありがとうございました。
とてもいい時間を持たせていただきました。
そのときの模様はまたこのブログで(いつになるか判らないけど)書きたいと思います。

  ※  ※  ※

さて、日記の前に告知を一つ。
友人のミュージシャン、反町”YUKI”哲之さん(REACTION)は震災以後、ボランティア活動を続けているのですが、現在、被災地の子供たちに送るためのクリスマス・プレゼントを集めています。
詳しくは以下。

「石巻市救済プロジェクト」
http://web.mac.com/ohp1969/ishinomaki_m/top.html

みなさん、どうぞよろしくお願いします。

  ※  ※  ※

で、ガラリと変わってもう一つの告知。
12月16日(金)。目黒のライブステーションにゲストで呼んでいただきました。
この日は「目黒川フォークジャンボリー」というフォークのイベントなのですが、ここで一曲歌うことになりました。

「THE LIVE STATION」
http://www.livestation.co.jp/live-st/main_flame.html

ステージで歌うのは十年ぶり? 二十年ぶり?
どっちにしても、久しぶりのこと。カラオケに行って個人練習をしなきゃね。

僕のことはともかく、愉しそうなイベントなので、拓郎や陽水ファンの方はぜひどうぞ。
あ、陽水ユニットのベースは筋肉少女帯の内田君だ!

  ※  ※  ※

ということで日記。
犬連れボラ、二日目。
昨日からの続きで、丸一日デイケアセンターの壁はがし。
僕も昨日の続きで廃材の運搬係をする。

だが困ったことが起きつつあった。
次から次に運び出されて行く廃材のために、敷地の周りの瓦礫置き場がパンク状態になってしまったのだ。
ということで運搬をやめ、ゴミの整理をすることにした。
やりたいのは力仕事だが、実はこういう作業は大好きなのである。

昨日積み上げたものを一旦崩し、初めから丁寧に積み上げ直していく。

気持ちよく積んでいる横から新たな廃材が持ち込まれてきて作業の邪魔をする。
それをあっちにやり、これをこっちにやり、それはそっちで、アレは何して……。
あ、イカン。犬の散歩にも行かなきゃ。

そうやって気づけば、その積み直し作業も限界に近づいていた。
もうどこにも置き場がないのだ。
これ以上積んだら倒れてしまうし、ああ、どうすれば!?

というところで、作業終了の時間となった。
どうにかこうにか救われたのである。

こうやって廃材は山ほど出たが、手つかずの部屋はまだ多い。
なんとも中途半端な気分での終了となったが、12月にはまたここに来ることが決まっている。
それまでは筋トレなどをしつつ、身体にパワーをためることに専念するのだ。

待ってろ、デイケアセンター!

★本日の画像
1)朝の犬散歩。
  途切れた仙石線の線路。
  おりしも今日はこんなニュースが。
  http://www.kahoku.co.jp/news/2011/12/20111209t13012.htm
  そう、まだ残っていたのだ。
3)水を吸った断熱材が施設を取り囲む。
4)「また置いて行くの?」と言いたげ。
5)お風呂で利用している「ホテル松島大観荘」入り口の貼り紙。
  作業着で行くと「ご苦労様です」と言ってくれるのが恥ずかしい。
6)ボラの間だけ解禁している炭水化物。
  いつしか、帰りの国見SAで牛タン定食を食べるのがボラの締めくくり儀式となっている。
7)国見SAには犬の散歩コースもある。
posted by kikuni at 14:58 | 日記

2011年12月03日

出発


というわけで本日行われる「コミックフェスティバルin東北」に出演してきます。
http://www.comicfestival.jp/
仙台でお会い出来る方、よろしくお願いします。

講演後は東松島に移動して、仲間に合流。週末ボランティアの予定です。

では。
posted by kikuni at 04:38 | 日記

2011年11月30日

犬連れボラ(その2)

111130-1.jpg111130-2.jpg111130-3.jpg

お久しぶりですが、告知です。
震災関連に二つ参加しています。

●東日本大震災チャリティーコミック『僕らの漫画』
http://charicomi.blogspot.com/

今まではiPhone 、iPadのみの販売でしたが、パソコンからもダウンロードできるようになりました。

それに合わせて仙台でトークショーがあります。

●「コミックフェスティバルin東北」
日時 12月3日(土)
場所 仙台国際センター
http://www.comicfestival.jp/

いよいよ今週末です。
別の時間には、安彦良和先生の講演会もあります。
お近くの方はぜひどうぞ。

詳しくは10月28日の記事を。
http://inufun.sblo.jp/article/49517689.html



  ※  ※  ※


避難路造りが終わって由香ちゃんがいる現場に行く。
作業時間の残りは一時間ほどなので、作業に混じらず片付け班に回る。
はがした土壁を詰めた土嚢袋が溜まっていたので、それを外にせっせと運び出す。
マイマッスルに「もう一踏ん張り頼むぞ」と声をかけ、汗を流す。

この現場は八月に一度来ているが、そのときより状況が悪くなっていた。
というのは、せっかく綺麗に掃除したのに、今度は台風でまたも床上浸水。
一度乾いた断熱材がグジュグジュになり、はがさなければもうどうしようもなくなっていたのだ。

由香ちゃんが八月に掃除した壁も、今日はその同じ手で、はがさなければならない。

言ってもしかたないが、神はどこまで意地悪なんだろう。

デイケアセンターは一般家庭と違い、広く部屋数も多い。
この日壁をはがした部屋は二つ(翌日も二つ)。だが残りの部屋はまだまだある。
一体、いつになったら終わるのだろう。

水が染み込んだ断熱材で服は濡れ、そこに白い土壁が容赦なく降りかかってくる。
すべてが真っ白だ。頭も顔も服も我々が寝る場所も。

寝る場所。そう、今日はここで寝ていいと、オーナーさんが言ってくれた。
冬の東北、そうとう厳しいだろうと覚悟したテント泊だったが、しなくていいならそれに越したことはない。

午後の三時に作業は終了。
夏はもうちょっと遅くまでやったが、冬の陽は早いので時間は厳守だ。
怪我のないうちに終わって、とっとと風呂に入って、さっさと飯を食って、早々に寝るのだ。

でも予定はあくまで予定。
デイケアセンターの二階を使った夕げは遅くまで続いたらしい。
これから厳しい冬がやってくる。年末年始でもあり、これまでのように人手も集まらないだろう。
この夜でしばらくの間お別れとなる仲間も多い。名残を惜しみたい気持ちはよく判る。

でも僕はすぐにダウン。寝ずに運転、そのまま作業をしたからね。
一階に犬のケージを組みたて、彼らにくっつくように寝袋を敷き、そこに潜り込む。

犬たちもお疲れさんだ。
働く仲間たちを癒してくれた。
最低限しか愛想を振り向かないウチの犬だけれど、柔らかいものがいるとやはり違う。
あと一日、頼んだぞ。

つづく。

★本日の画像
1)八月に土砂を運び出した駐車場は、本来の目的に使用されていて嬉しかった。
2)電動ドライバーで壁はがしをする由香ちゃん。
3)一日の作業で丸裸にされた二部屋。
posted by kikuni at 01:12 | 日記

2011年11月21日

犬連れボラ(その1)

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11月12(土)13(日)はボランティア。
場所はいつもの東松島市東名、野蒜地区。

今回特筆すべきことは、犬連れで行ったこと。
これまではペットホテルに預けていたけれど、かのが病気になってから考えが変った。
残りの時間、少しでも長く彼らと一緒にいたいと。

季節もいい。
寒くなって来たので車の中で待たせていても安全だからね。

あとペットホテルの費用もバカにならない。
行く日に預けて帰った日に引き取って、なんてことができれば無駄もないのだが、
ホテルの営業時間の都合で、前後にプラス1日ずつの預けが必要となってしまう。
どうせならこの費用だって、ボランティアに使った方がいいではないか。

そして宿泊。
冬のテント泊なんて経験がないので、寒さの予想もつかないが、犬を抱いて寝ればきっと暖かいことだろう。

と、いいことずくめで決定した犬連れボラだが、唯一の問題は荷物だ。
これまでの装備、テントなどの宿泊関連に、犬のケージ、食料などを加えたら、ウチの小さな車はパンパンだ。
しかも後部座席を彼らが占領したために、現地では仲間を乗せることもできない。

でも大丈夫。
我々のボランティアグループは大人の集まり。
人に迷惑さえかけなければ問題はないし、その点に関しては、わが犬ながら絶対の自信を持っているから。

  ※  ※  ※

というわけで、一家全員で土曜日の夜中に自宅を出発して、朝に東名駅に到着。
犬の散歩と朝ご飯をすませて、仲間の到着を待つ。

八時になる頃には次々と人が集まってくる。
知り合いであるとかないとか約束をしているとかないとかそんなのは全く関係なく、この時間にここに来る人は全員仲間である。

そうこうしていると「小学館で編集をやってます」という二人から挨拶された。
僕の元担当M山に誘われて初めてここに来て以来、今では自分らが率先して友だちを連れて来たりしているらしい。
で、その二人の通り名は「キャンキャン」と「元アネキャン」。
「キャンキャンはええとして、元アネキャンて何やねん」と問うと
「初めてここに来たときは、アネキャンだったんですが、その後移動がありまして……」
だとしても、アネキャンでいいではないかと思った。
そんなところで「経歴詐称だ」という人もいないだろうし。

本日のリーダー、南極さんが現れる。
彼女のことは、一度このブログで簡単に紹介したが、女性ながらに南極の基地で数年間働いた経験を持っている人だ。
彼女が南極で撮った写真には貴重なものがあり(日本では彼女しか持っていないものらしい)、現在放送されているドラマ『南極大陸』に資料として貸し出し、彼女の名前もクレジットされているという。

そんなリーダー南極さんの号令の元、朝礼、ラジオ体操、仕事の振り分けとなる。
「ではキャンキャンさんと元アネキャンさんは○○さんのところの壁はがしをお願いします」
ええやん、アネキャンで。

由香ちゃんはデイケア・センターの壁はがし。
僕には山の避難路設営と仕事が決まった。

避難路……。
今回のような震災では「高いところに避難」が重要だと判った。
そこで住宅地に隣接している山、普段は一切利用していないその山に、女性や老人でも逃げられるような避難用の道を造るのだ。
これまでに仲間の手で造られた避難路は数本。この日の仕事が最後となるらしい。

地元のHさんに案内され目的の場所に行く。
この日は前日までの雨が嘘のような晴天だったので、犬を乗せた車は日陰に停め、サンルーフを全開にしておく。

メンバーは力仕事ならなんでもござれのオカリナと山形大学のボランティアグループの代表トガイ君。
これまでの避難路設営のリーダーであったオカリナが、Hさんとルートを決める。
それに従って、トガイ君と二人で、クワで段差を付け、杭を打ち、板を埋め込んで、階段状にしていく。
オカリナは石壁で階段が造れないところに、梯子を設置するようだ。


ただ、ひたすらに力仕事。
これまでにやってきた壁はがしや床はがしも力仕事ではあるけれど、それとともに繊細な部分も必要とされた。
だがこちらは本当にただ力仕事。頭を空にして働ける。
家でやってる筋トレと違いモチベーションも高い。
誰かの役に立つと思えば、振リ降ろす木槌にも力が籠ろうというものだ。

階段だけではしんどいところには、登山が趣味のオカリナがザイルを張って午後二時に作業は終了。
ルートの邪魔となっている太い木は、林業を生業としている仲間が後日チェーンソーで切断してくれるという。

完成した避難路の出来映えを確かめるために、何度も上り下りする。
これまでの作業は破壊系が多かったが、やはり造る作業は愉しい。
ただこの避難路、せっかく造ったものではあるけれど、できることなら使う機会がないままでいてほしいという複雑な立場にある。
そういう目で見ていたのが判ったのであろうか、Hさんが笑顔で言ってくれた。
「普段もね、健康のため、散歩に使わせてもらいますよ」
「ありがとうございます。ぜひ!」
明らかに僕の方が喜んだ作業の終了であった。

つづく。

トガイ君の活動
http://bikesofhope.web.fc2.com/
posted by kikuni at 13:57 | 日記

2011年11月11日

夢一夜

111111-1.jpg111111-2.jpg111111-3.jpg
というわけで、6日に「極東ロックンロール・ハイスクール」氣志團VS森重樹一を観てきた。

由香ちゃんと二人、一番後ろの招待席から客席を眺める。
コラボシャツを着てくれている人が何人もいて嬉しかった。
みんなありがとう。
後ろから見ると、みんなロック野郎じゃなくて、マンガ君なんだけどねw。

この日の森重君は二曲をのぞいて、すべてがZIGGY時代の曲だった。
このライブは氣志團の主催。
森重君のことを初めて観る人も多いだろう。
ならば誰でも知ってる曲を演るのは大いに頷ける。

久しぶりにZIGGYの曲を生で聴いたが(前回は04年の日比谷野音)、どれもこれも震えがくるほどの名曲揃いで、あらためて感動した。

しかも森重君の声が変化していた。
昔から歌の上手さは折り紙つきなのだが、以前より声が太くなっていた気がした。
それは筋トレで鍛えた腹筋のせいかもしれない。
パワーアップするボーカリスト。声もタトゥーもww。

名曲を聴きながら色んなことを思い出していた。
知り合ったのは87年。
もうずっとずっと昔の話だ。
結婚パーティでは生歌を歌ってもらったりもした。
最近、ちょっと縁遠かったが、またこうして糸が繋がった。
そのきっかけになってくれた氣志團と翔やんには本当に感謝だ。



氣志團のライブはひたすらに愉しい。
筋少と同じく、MCを減らせば一曲多くやれると思うのだが、そこはそれ。
翔やんのトークは武器だ。
使える武器は使ってこその武器なのだから使わない手はない。

初めて氣志團を観たのは僕の地元のうどん県での名物イベント「モンスター・バッシュ」2009。
四国最大のこのイベントの目玉は、みんなでうどんを食べながらロックを観ることだが、このときは知る由もなかったワケだ。遠くに見える氣志團さんと、のちに仕事をすることになるとは。
だってねえ……
今までの僕の人生で一度もなかったもの。
リーゼントの人と話をすることなんてww。

というわけで愉しい氣志團のライブ、というかGIG。
ロックンロールのいいところは身体が勝手に動くこと。
ただ残念なことに招待席にいたから、激しく動けなかったのが残念だ。
次回はぜひアリーナにいたい。そして一緒にダンスるのだ。
照れを忘れてね。

終演後、楽屋の氣志團さんにご挨拶。
今まで、数多くのミュージシャンの楽屋に入ったけれど、氣志團さんほど緊張するバンドはいない。
どのバンドも普通はみんなバラバラで、それぞれに誰かと話したりしているから、こちらも気が楽なのだが、氣志團さんは全員で直立して迎えてくれるのだw。

ギターのトミーさんは「傷だらけの天使たち」を持って来てくれた。
そこにサインをさせてもらいながら、とある実話のネタについて質問を受ける。
「これはあそこですか?」
「うん、そこ」
「実はこの三人はそこで働いていたんですよ」
「へえー。それはまた奇遇ですねえ」
なんて話題に花を咲かせたりしながら、ナイスガイたちとは再会を約束してお別れ。

次に森重君の楽屋で握手。
タトゥーと腹筋を見せてもらいつつ、近況を報告。
「お互い健康でいようね」がシメの言葉だった。

そうしたらまたこうやって会えるんだもの。

ライブの記事「ナタリー」 http://natalie.mu/music/news/59233
posted by kikuni at 00:02 | 日記

2011年11月06日

昨日の追加

昨日の記事「極東ロックンロール・ハイスクール」氣志團VS森重樹一の追加情報です。

翔さんのブログで、僕の描いたコラボTシャツの画像を見ることができます。
http://blog.honeyee.com/sayanocozey/

翔さんの暖かい言葉に心が震えます。

こういうところが、雑誌の仕事と一番違うところ。
プレッシャーもあるけれど、その分感動も大きい。
なぜなら、依頼者から直接の感想がもらえるのですから。

  ※

ライブは本日ですが、当日券もあるようです。
電話予約も可能。
詳細は、翔さんのブログ、Tシャツ画像の下あたりをどうぞ。

カッコイイZIGGYの画像がいっぱい張られてますが、一番最後のは関係ないので、見ないように。
posted by kikuni at 09:51 | 日記

2011年11月05日

氣志團VS森重樹一

111105-1.jpg111105-2.jpg
通常の記事の前に告知です。
震災関連に二つ参加します。よろしくお願いします。

●東日本大震災チャリティーコミック『僕らの漫画』
http://charicomi.blogspot.com/

●「コミックフェスティバルin東北」
日時 12月3日(土)
場所 仙台国際センター
 http://www.comicfestival.jp/

詳しくは10月28日の記事をどうぞ。
http://inufun.sblo.jp/article/49517689.html

  ※  ※  ※


氣志團は、今年メジャーデビュー10周年。
それを記念して「極東ロックンロール・ハイスクール」というイベントを五月から開催している。
これは氣志團がホストとなり、色々なミュージシャンをゲストに、対バン形式のライブを日替わりで行うというものだ。

ゲストは以下。
NEW ROTE'KA、毛皮のマリーズ、GLAY、Plastic Tree、
神聖かまってちゃん、NIGHTMARE、ヒダカトオル、
the telephones、ユニコーン、Takamiy(高見沢俊彦)、
グループ魂、筋肉少女帯、Dragon Ash、恵比寿マスカッツ
東京スカパラダイスオーケストラ、怒髪天、POLYSICS、
ももいろクローバーZ 、ザ・クロマニヨンズ、森重樹一、
the pillows、ゴールデンボンバー、The Mirraz、
THE MODS、J、吉川晃司、藤井フミヤ、
フジファブリック、10-FEET、DJ OZMA(開催順)。

THE MODSや筋肉少女帯、ザ・クロマニヨンズに混じって、
恵比寿マスカッツやももいろクローバーZがいるのが、このイベントの愉しさを表している。

愉しいといえば、このイベントではその日限りのTシャツが売り出される。

氣志團とゲスト対バンを、色々な漫画家やイラストレーターがイラストで描きおろしたもので、
ももクロを江口寿史さん、筋少を丸尾末広さん、スカパラを和田ラヂヲさんと、その組み合わせの妙も愉しめる作りとなっている。

そして嬉しいことに、この僕もその依頼をいただいた。
注目の対バンは森重樹一さん。

「おっとそう来たか」と嬉しくなった。

かつてZIGGYが「宝島」に連載ページを持っていたとき、イラストを担当していたのが僕で、
森重さんのことは、数えきれないぐらい絵に描いたことがあるのだ。

ここで「はて」と思った。
これは誰のアイデアだろう、と。

「翔さんが決めました」
と、スタッフさんが教えてくれた(説明するまでもないことだが、翔さんというのは氣志團のリーダー、綾小路翔さんのこと)。

「え、これまでもですか? なんか、どの漫画家もそれぞれのバンドにピッタリだなあと感心してたんですけど……」

「翔さんはすごい漫画ファンで、対バンのことも踏まえて考えるんですが、導き出される人選には我々スタッフも驚くばかりで……」

ここにきてまた驚く僕。
「宝島」でZIGGYの連載が行われていたのは、二十年ぐらい前のこと。

翔さんの年齢は非公開だが、当時はきっとミドルティーンだったはず。
よくその頃のことを、僕なんかのことを覚えていてくれていたものだ。

というわけで、頑張って描いた。

最初に考えたこと。
「僕を選んでくれたのだから、一番僕らしいのがいいだろう」

ならば4コマ漫画だ。
しかも赤と黒の二色で。
幸いなことに、これまでのTシャツで、コマで割ったものはなさそうだし。

アイデアはすぐにまとまった。
氣志團と森重さんという強烈なキャラが二つ。
絵にするのも愉しい。
森重さんを描いていると「宝島」時代のことを思い出し、懐かしい気持ちにもなってみたり。

ところがペン入れが終了し「さて色だ」となった頃に、違う考えが頭をよぎってしまったのだ。
「ロックバンドのTシャツって、スカルが重要アイテムだよなあ。スカルも描いてみたいなあ……」
で、4コマを横に置き、スカルをちょっと描いてみた。
「氣志團と森重さんをスカルにしたら、こうだよなあ……」と。

描いてみたら悪くなかった。
「なんだかこっちもいいんじゃね?」

さて困ったのはここからだ。

似てるものなら、どっちがいいかを比べることは可能だ。
「味噌ラーメンと豚骨ラーメンなら、後者が好きだ」と。

だが、全く違うものだから、比較の基準をどこにしていいのかさっぱり判らない。
「うどんとヘヴィメタルとどっちが好き?」なんて訊かれたら困るでしょ?
それと同じぐらい、二つの絵柄は違っているのだ。

悩んでいる間に、〆切はせまってくる。
考えている時間はない。
そこで、とった方法とは、
「ええい、両方描いちゃえ!!」
だった。
二枚渡して、スタッフに選んでもらえばいいや。

こんなことをしたのは、プロになって初めてのことだ。
ボツになって描き直しをしたことはあるけれど、最初から二枚渡したことなんて、これまで一度もなかった。

それはこの仕事が「仕事ではなかった」こと。
仕事は仕事だが、それ以上に「翔さんに喜んでもらいたい」と思った気持ちが大きかったのだ。

原稿をスタッフに渡し、しばらくして電話がかかってきた。
「翔さんから『両方使いたい』との意見が出たので、前と後ろに使わせていただきますが、それでよろしいでしょうか?」

実に有難いことである。

おかげで、胸と背でリバーシブル感覚が味わえる、世にも珍しいシャツの完成である。


その氣志團VS森重樹一のライブは明日。
Tシャツはともかく、二者のステージが愉しみでならない。

氣志團サイト
http://www.kishidan.com/index2.html

森重樹一サイト
http://www.morishigejuichi.jp/
posted by kikuni at 21:50 | 日記

2011年10月28日

『僕らの漫画』

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東日本大震災チャリティーコミック『僕らの漫画』というものに参加させていただいたのですが、
僕が参加した第二弾が本日配信開始になりました(第一弾には国樹由香も参加してます)。

僕のはともかく、他のみんなのはきっと面白いはず!!(iPhoneもiPadも持っていない僕は、参加しておきながら読めてなかったりするww)。
なので、その辺を確認する意味も込めて、購入をお願いします。
詳しくはこちら。
http://charicomi.blogspot.com/

で終わらせるのはナニなので、『僕らの漫画』を簡単に説明します。

◎iPhone、iPad用の有料アプリです。
 (将来、電子書籍や紙媒体での販売も予定しているので、僕のように最先端機器を持ってない人も、待っていれば大丈夫)。

◎全作品が新作です。
 漫画家全員、無償で描きます、描きました。

◎必要経費を除いた収益を、震災復興のための義援金として寄付します。

◎参加作家一覧 
 ●第一弾(8月配信)
 手原和憲
 三宅乱丈
 ねむようこ
 ヤマシタトモコ
 国樹由香
 そらあすか
 信濃川日出雄
 とり・みき
●第二弾(10月配信)
 麻生みこと
 和田フミエ
 井荻寿一
 磯谷友紀
 belne
 喜国雅彦
 進藤ウニ
 石田敦子
 今井哲也
 さそうあきら
●第三弾(12月配信予定)
 青木俊直
 板倉梓
 えすとえむ
 小玉ユキ
 鈴木マサカズ
 橋本省吾
 村上たかし
 ヤマザキマリ
 ルノアール兄弟

◎どれを買おうかと悩む必要は全くありません。
 第二弾を買った人は、第一弾&第三弾も無料でアップデートできますし、
「クリスマスプレゼントで最先端機器が手に入る予定だ」という人は、第三弾まで待って購入すれば、第一弾&第二弾も無料で入手できます。

ということで、よろしくお願いします。
本当に、きっと、みんなのは、絶対に、面白い、はずです。


早く紙媒体でも……出てほしいけどね(小声)。

  ※ ※ ※

それに関連した告知がもう一つ。

「コミックフェスティバルin東北」というイベントが、今年の終りから来年にかけて、東北地方で開催されます。
そこで講演会もいくつか行われるようなのですが、上記の『僕らの漫画』による講演会も決定しました。
出演作家は信濃川日出雄さん、三宅乱丈さん、そして喜国の三名です。
参加するには公式サイトでのエントリーが必要なようです。興味のある方は(こちらはお早めに)ぜひどうぞ。

日時 12月3日(土)
『僕らの漫画』は16時半からですが、他の時間には安彦良和先生などもあります。
場所 仙台国際センター
●公式サイト http://www.comicfestival.jp/

★本日の画像
適当なのがなかったので、全く関係ないものを載せてみる。
23日のブログで紹介した「寝ながら楽に本が読める棒」だが、いろいろ試した結果、文庫のような軽い本は有り難みがないと判った。
効果があるのはでかい本。
ということで、いくつかあるでかい本の中から「国枝史郎伝奇短篇小説集成」を選んで読んでみた。
ああ……嘘のように楽だ。
posted by kikuni at 21:18 | 日記

2011年10月26日

ロック三題

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ボランティア先で知り合ったSさんはコンサートの照明マンだ。
招待してもらって、仕事の現場にお邪魔させてもらったこともある。
その模様はこちら。
http://inufun.sblo.jp/archives/20110715-1.html

そのSさんの昨日と今日の現場は武道館だという。
アーティストはジュンスカ×ユニコーン。

色んな意味で違いすぎるではないか。僕が観たピーターとは。

いや、そんなことはどうでもいい。

大事なのは、昨日と今日のゲストが「子供ばんど」ということだ。



復活してたとは!!

公式サイトも復活に合わせてトップページが更新されている。
http://kodomoband.jp/

子供ばんどのライブは何度も観たことがあるのだが、チケット代を払ったことは一度しかない。
彼らはヤマハのコンテストからデビューし、デビュー後もヤマハにこだわり、池袋のショップで無料ライブを定期的に演っていたからだ。

仕事も金もなく、ただ時間だけがあった持ち込み時代。
家から3分歩けば西武デパート。
10分歩けば文芸座。
お金がなくても時間をつぶせる場所はたくさんあった。
池袋ヤマハもその中の一つ。

プロの演奏がタダで観られるこの場所は、僕のような人間にとって本当にありがたい存在だった(とは言っても、子供ばんど以外は観たことなかったが)。
80年頃から4年ほどの間に何度観たことだろう。
最後に観た時のMCは「アメリカでライブやってきまーす」というものだったと記憶している。

唯一チケット代を払ったのは僕の通う多摩美の学園祭。
メインイベントは毎年オールナイトで行われるロックフェスだが、多摩美生にとって伝説になっているのが80年のこれ。
何せ出演者が「RC」と「シーナ&ロケッツ」(両バンドとも火が点き始めた頃)。
そしてデビュー間もない子供ばんどだったのだ(他にもいたが覚えていない)。

狭い会場に、ぐでんぐでんの三千人の酔っぱらい美大生が殺到し、一歩間違えたら大惨事の状況だったが、そんな中だから余計に子供ばんどの「ただひたすらに愉しいライブ」は新鮮に観えた。

というわけで復活バンザイ。
演ってさえいてくれれば、またいつか観られる。
そのときが愉しみでならない。

  ※ ※ ※

復活といえば「筋肉少女帯」。

「仲直り」という名目で復活したのが5年前。
この22日と23日に「仲直り5周年!記念祝賀ライブ!」があった。

僕と由香ちゃんは23日の「レティクル座行超特急」ナイトに招待してもらった。
生で聴く「レティクル座行超特急」の感動的なこと。前回のライブで聴いた「ワダチ」ともども、ずっと僕の記憶に残ることであろう。

この日の招待者の中には作家の綾辻行人さんもいた。
ライブ後に並んだ大槻君、綾辻さん、編集C塚嬢(@集英社)、それに僕と由香ちゃん。
このメンバーで思い出すのは、一つの対談。
あれはそう…………
思い出さないので検索してみる。

見つけた。

「カラオケ緊急座談会」小説すばる95年12月号。

今日のメンツに、京極夏彦さんと藤水名子さんと大森望さんがいた。
そんな大人数で、テーマも決めず、ただひたすらカラオケをしながら座談会という、ぬるい仕事をした仲なのである。

16年前、いい時代の一コマである。

  ※ ※ ※

音楽の話題が二つ続いたのでもう一つ。

このところハマっているトリビュートバンド関係だが、ハロウィンに合わせてこんなイベントもある。
http://www.legendofrock-show.com/

この29日の下北沢。
興味のある方はぜひどうぞ。

★本日の画像
 昔々ビデオで録画した子供ばんど。
 テレビ神奈川はキー曲では観られないバンドが出演
 する番組がたくさんあって貴重だった。
posted by kikuni at 16:34 | 日記

2011年10月23日

HATTALLICA!ハッタリカ!HATTALLICA!

111022-1.jpg111022-2.jpg111022-3.jpg111022-4.jpg
由香ちゃんから数日遅れにもらった誕プレはこれ(画像1)。
簡単にいうと「寝ながら楽に本が読める棒」。

単純な造りの割には良く出来ている。
今までベッドでは文庫を読むことが多かったのだが、これのおかげで単行本をチョイスできるようになって幸せである。

Twitterでの反応も上々だったこの商品名は「marobra(マロブラ)」
欲しいと思った人はここ。
http://www.yomupara.com/malobra.php

上記のサイトにはこういうのもある。
http://www.yomupara.com/readingstand.php

以前は僕も(冬場に)使っていたし、これはいいと思ったので、実家の父にプレゼントもした。
その後僕は処分してしまったのだが、今でも父は使っているようだ。
ということで(画像2)は4月に実家で撮った父の枕元。

  ※ ※ ※

19日は「メタリカ」をトリビュートしているバンド、HATTALLICAのライブだった。
*ハッタリカの説明は18日の日記を参照。
http://inufun.sblo.jp/archives/20111018-1.html

場所は銀座のパセラ。
そう「ハニートースト」で有名なカラオケ屋さんだ。

え、まさか? カラオケをバックに歌?

それなら演る方も楽でいいのだが、もちろん違う。

このカラオケ屋さんの地下三階にはライブスペースがあるのだ。
しかもあるだけでなく広い。
ライブハウスに比べれば全然広いし、何より天井も高いので、
「ライブハウスってちょっと息苦しいから……」なんていうお嬢様方にはこちらの方がいいかもしれない。
というか、そういうお嬢様ってクラブイベントとかでとっくに知っていて「えー、今頃知ったの?」なんてバカにされるかもしれないが、それはそれでいい。
さあ思う存分に罵倒してくれたまえ、望むところだ。

なんてことは置いといて入場する。
入り口の横にはESPのちょっとしたコーナーがあり、ジェイムズとカークのモデルギターを販売していた。
ちょっと興味があったのだが値段を見て震えた。
悩むレベルの金額じゃないっての。
昔はモデルギターでも買える値段のもあったんだけどなあ。

指をくわえて見ていたら担当者にセールストークをされた。
「こちら、日本で残っているのはこの一本だけです」

日本で一本だろうが、世界で一本だろうが、いやいや、たとえ銀河系で一本だとしても……
「弾けもしないものに百万出せるかい!!」

入場したらフロアにギターのカーズ君がいたのでお土産のメタリ缶(18日の日記にアップした物)を渡す。
彼らは熱狂的なメタリカのファンではあるのだが、なにしろ若い。
だから、こういう「ちょい古」のものを渡す時は、おっさんが胸を張れるチャンスなのである(メタリカの初来日を観ている由香ちゃんなんか、尊敬の目で見てもらっている)。

由香ちゃんの友人姉妹に会う。
もう何十年も前からのメタル友だちなのだが、僕が会うのは初めて。
コアなメタルファンの証に、着ているメタリカのTシャツには、メタリカのメンバーのサインが入っている。

ジミヘンをトリビュートしているジミセンさんに挨拶。
作家の井上夢人さんと昔からの知り合いだったということを最近知ったので、そのこととかを話題に。

以前の別のライブで知り合いになったメタル者とも再会。
こういうところで友だちが増えるのって十代みたいでちょっと嬉しい。

HATTALLICAのボーカル、ヒロフィールド君とはトイレでバッタリ。
演奏前にエールが送れて良かった。

ライブの前に「日本で一番メタリカを売った新星堂の店長さん」のトークショーがあったり、メタリカグッズをかけたジャンケン大会があったり、その間に由香ちゃんが酒を五杯も飲んだりしつつ、いよいよライブの時間となった。

僕は早速最前に行く。
どんなライブでも最前を目指す由香ちゃんと違って、僕はいつも平和な場所でのんびり観るのが好きなのだが、年齢層がちょい高めな今日は、ここでも安全と判断したのだ。

お、ギターアンプの上には僕がプレゼントしたメタリ缶が置いてある。ありがとうカーズ君。

そして、ライブは始まった。

個々の感想は省略。
「愉しかった」のヒトコトですませていいだろう。
だって本当にそうだったのだから。

その愉しさを伝えるのにはセットリストを見てもらえば充分だろう。
都合良く、ベースのミノルソン君が某所にアップしてくれたものが見つかった。
以下だ。

01「HIT THE LIGHTS 」
02「THE FOUR HORSEMEN 」
03「CREEPING DEATH 」
04「FOR WHOM THE BELL TOLLS 」
  Guitar Solo
05「THE SHORTEST STRAW 」
06「LEPER MESSIAH 」
  Bass Solo
07「THROUGH THE NEVER 」
08「ONE 」
09「MASTER OF PUPPETS 」
10「ORION 」
11「BATTERY 」
12「ENTER SANDMAN」
  アンコール
13「BLACKENED 」
14「SEEK & DESTROY 」
15「DAMAGE CASE」 with LEMMY
16「FUEL 」
  アンコール
17「WHIPLASH」

どうよこの流れ。
二時間たっぷり。
最高じゃないの。
完璧な構成、演奏力。なのに、このライブが日本での初めてのワンマンというから驚きだ(「日本での」と但し書きがつくのは、一番最初のワンマンがロンドンだったから)。

では、ライブの内容に少しだけ触れておこう。
メタリカがメタリカである証明は、間違いなくファーストとセカンドアルバムなのだが、そこからの曲を最初に4曲並べたことで、ライブはいきなりの盛り上がりをみせた。

コアなファンからは、発売時にちょっとだけ「ん?」と思われたサードの「マスター・オブ・パペッツ」だが、実は僕は大好き(このアルバムから逆にファーストとセカンドの良さを再発見したぐらい)。
多分メンバーも好きなんだろう。だからこそ終盤の大事なところ、9〜11曲にそれを持って来たのだと思う。
この日聴いて、あらためて良い曲だと感動した次第。

15曲目はモーターヘッドの曲。それをメタリカがカバーしているのだが、この日はそれもやった。
しかも、本家のメタリカがモーターヘッドのレミーをゲストにして演っているので、そこもちゃんと真似して。
そう、この日もレミーが一緒だったのである。顔にあのでかいイボをくっつけてw。
ステージの端に「見慣れないベースがあるなあ」と開演前から思っていたのだ。「ジェイソンはあんなベース使ってたっけ?」と。
レミーのだったのである。なんとも嬉しいプレゼントではないか。いや判っている。もちろん偽物なんだけどねw

開演前にESPのギターを見ていたから気がついた。
ヒロフィールドもカーズもちゃんとモデルギターを使っていたことに。
おいおい、総額いくらよ。
この気合いの入り方が、トリビュートバンドの売りでもある。
そして、そういうところが、僕らのような本家のファンも味方につけるのである。

ということで、来年の「四天王祭」が愉しみとなった。
本家のビッグ4は日本に来てくれないが、トリビュートは4つ揃う。
HATTALLICAのサイトで詳細が発表になるのを待つばかりだ。
http://hattallica.com/

★本日の画像
1)魔法の棒
2)父はベッド
3)カラオケ屋さんと思えないステージ。
4)終演後メンバーと。最後尾の人は違います。
posted by kikuni at 00:42 | 日記

2011年10月20日

犬とマラソンと館の殺人

111020.jpg
怒濤の十月前半であった。
愉しいイベントもたくさんあったが、こんな事態も起きていた。

http://kunikikuni.exblog.jp/d2011-10-18/

こういうことがあると、自分にとって何が大切か良く判る。
かの子から切除した腫瘍の病理検査の結果はまだ出ていないが、
とりあえず、
ひとまず、
とにもかくにも、
無事で良かった。

  ※ ※ ※

マラソン仲間のフクさん(先日までは東京マラソン&大阪マラソンの当選確率100%を誇っていたが、次回の東京マラソンに落選し、残念ながらその確率は66.6%に下がってしまった)が、愉しい日記を書いていた。

「大阪マラソンを走ってきた」
http://www.h4.dion.ne.jp/~fukuda/run.htm

他県からの出場者には役にたつ……かもしれない。
落選した僕には全く関係ないけどね。

  ※ ※ ※

綾辻行人さんがつぶやいた。

「先ほど『奇面館の殺人』、なんとか脱稿いたしました。2012年1月初旬、講談社ノベルスより刊行予定、でございます」

タイトルが発表されてからどれだけ待たされたことであろう。

話は変わるが、現在僕は『暗黒館の殺人』の私家版を作っている。
「IN★POCKET」に連載された綾辻さんのテキストをまとめて、函入りのハードカバーに製本しているのだ。
本当は七年前に完成しているはずであった。

それがなぜ、こんなにも時間がかかってしまったのか。

その理由にはいくつかあるのだが、
その一つは、綾辻さん本人に「僕のも作ってよ」と言われたことである。

自分のためなら適当仕事で許される(そのスタンスが実は「本棚探偵」の特性だったりする)。
だが、綾辻さんのとなると、ちゃんと作らなければならない。
そのためには、まとまった時間が必要だし、連載仕事があるうちはちょっと難しいし、なんだかジョギングが趣味になってしまって机の前にいる時間が減ってしまったし……

なんて言ってる間に七年が経ってしまったというわけである。

でも大丈夫。
『奇面館』に比べれば、これでもまだはるかに早い方だから。


★本日の画像
 作業中の『私家版暗黒館(上)』
 制作過程は次回の「小説推理」をどうぞ。
posted by kikuni at 13:06 | 日記

2011年10月18日

HATTALLICA

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ハッタリカというメタルバンドがいる。

名前からも判るとおり、メタリカのトリビュートバンドである。

だが、このハッタリカはただのトリビュートバンドではない。
何がすごいかというと、なんとメタリカに公認されちゃっているのである。

サマソニには07年から五年連続出演。
そして今年の2月にはロンドン公演を敢行し、ロンドンっ子の喝采を受けたりしているのである。
http://www.youtube.com/watch?v=t0zmasxJSdw&feature=related


そのハッタリカの単独ライブが明日(19日)ある。
メタリカのデビュー30周年を日本で祝おうというイベントである。
興味のある方はぜひどうぞ。
http://hattallica.com/


もちろん僕も行くぜいっ!


★本日の画像
 1)お懐かしやの「メタリ缶」(88年発売)。
   封入のTシャツは着倒して、もうとっくにない。
 2)メタリカ「ONE」のPV内で流れる映画は
   『ジョニーは戦場へ行った』だが、
    これはその原作(角川文庫)。
   15歳のとき、読書感想文の宿題でこれを選んだw。
posted by kikuni at 21:36 | 日記