2012年08月10日

キャラの王国

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「シンヂ、僕はどこに行ったらええんや」(双葉社)発売しました。
震災ボランティアの活動記録のエッセイですが、書店によってはコミックの棚に置かれていることがあります。
また「人文・社会」関係のコーナーで肩身を狭くしていた、との報告もあります。
見つからない場合はぜひ書店員さんにお尋ねください。

「入荷してません」
と言われることもあるけどね。

Amazon http://tinyurl.com/c7y9ku2
honto(旧bk1) http://tinyurl.com/bqctgns
楽天 http://tinyurl.com/ce9ppk8

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昨日、写真が届きました。
写っているのは四人のおじさん。
笑顔で同じ本を持っています。

四人のうち二人は東松島で被災された方、
一人はその家を直すため北海道から移り住んだ大工さん、
最後の一人はボランティア仲間。
手にしているのは、僕の『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』。
四人はその本の重要な登場人物です。


今週も彼らの場所でボラが行われます。
「ならば、ちょうどいいですね」と、仲間(コードネーム「おとーちゃん」)が発売前の僕の本を、僕がお手伝いさせていただいた方たちへ届けてくれました。
そのとき撮ってくれた画像ーー僕への報告にーーです。

ここで公開できないのが残念ですが、実にいい写真です。
慣れていない感じが微笑ましくて、まるで、そう……健康補助食品の広告のようでw。

その写真を見たときに思いました。
この本を出してもらって本当に良かった。
書籍化の話がきたときは複雑な思いだったけれど、僕が決めることじゃなかったんだと。

普通のニュースには被災者の名前は出ません。
ボランティア仲間も同じです。

そんな方たちの〈人となり〉を書くことができました。
その分量はちょっぴりだし、イニシャルやあだ名ではあるけれど、
それぞれに「これは私のことだ」と判ってもらえる程度には。


僕は漫画家ですが、キャラを作るのは苦手で、作品はいつもストーリーから考えます。
でも今回は違います。
誰もがみんないいキャラです。
そしてナイスなエピソードを山ほど持っています(ページの都合で、ごく一部しか紹介できなかったのが残念です)。

彼らは今日も暑い中、作業をしています。
そしてきっと、新たなエピソードを作っていることでしょう。

 ※ ※ ※

ゲラで何回も見直した文章ですが、やはり誤りは見つかりました。
その「正誤表」はまた明日。

★本日の画像
成瀬敦視君(コードネーム、デブロンorナルちん)撮影の写真ページより。
左、津波から逃げる車の中で生まれたウエーブちゃん。とコードネームきれんちゃん。
右、津波から逃げる車の中でおろおろしてたウエーブちゃんの父。と飼い主さん。
  普通なら……このどちらかが表紙だよね。
  シンヂではなく(笑)。 

 
posted by kikuni at 12:48 | 日記